「で、アメリカどうだった?」 「懐かしかったよ~。 でも電車とか乗れなくてひたすらタクシー。」 「由茉乗れねーの?」 「乗れません。」 颯の質問に胸を張って答えた。 そんな自分が虚しい。 「でもやっぱ由茉いると困らねーな。 俺日本語しか喋ってねーかも。」 「え、そうだった?」 「おう。 俺が考えてる間に由茉が答えてる。」 そうだったかなぁ…。