そして翌日、アメリカ4日目。
「よし、行こ!」
身支度を整えて昼前に私たちはホテルを出た。
「今日は買い物と、お土産も選ばなきゃだね!」
「そうだな。」
私たちはタクシーに乗り、都会に出た。
なんせ電車がわからない。
移動はひたすらタクシーだ。
「この街は前お母さんと来たことある。」
「ならよかった。」
私たちはまず颯に頼まれていた
お財布を買いに行くことにした。
「あ、ここ。」
やっぱり来たことあるところだと
安心して動けるや。
「颯、どんなんがいいって?」
「俺のセンスに任せるって。」
「信用されてるね。」
私たちは店員さんと話しつつ
私が気に入った新作のお財布にした。
「由茉はなんかいらねーの?」
「え、私?
んー…でも爽のとこで買ってあげたいし
今はいいや。」
「ほんと、贅沢しねーよな。」
「え、でも爽のとこの高いじゃん。
十分贅沢だよ。」
「…そうですか。」
あきれた顔で見ないでよね、全く…。


