「るーちゃん」

授業が終わると私は真っ先にるーちゃんに声をかけた。

「さっきの続き教えて」

るーちゃんは少し迷ったようだが、私がお願いと胸の前で手を合わせたらいいよと言ってくれた。

「私のね~家の隣にかっこいいお兄ちゃんが住んでたんだ。
それでね~優しくて私と遊んでくれたりしてたんだ~」

ふむふむ

それで好きになったのか~

納得

「でも何で諦めたの?」

そう聞いた時

しまった

と思った。

だって

るーちゃんが

泣きそうな顔で笑ったから。

それでもるーちゃんは

「結婚するらしいんだ~」

と教えてくれた。

私は

「ごめん」

と呟くことしか出来なかった。