「終わった~」

「恵~失敗しなかったよね~」

「完ッ壁」

「せ、成功したと思うわよ」

よかった~

「お客さんもいっぱいだったもんね~」

「お客さんといえば恵、
プリンス呼んでくれてありがと」

ありがとってか脅迫じゃん。

アレ

完全脅しじゃん。

「プリンスにもお礼言わなきゃね〜」

「恵。プリンスは?」

「それが……」

私は休憩の時にきた先輩からのメールを見せた。

『ごめん
急用ができて帰らなきゃならなくなったんだ。
今度しっかり説明するから。
本当にごめん』

「「え〜〜〜〜」」

「急用って何だろ〜
恵ほっぽってまで行かなきゃいけない用事って〜」

るーちゃん

言葉にトゲがあるよ……

「るーちゃん
先輩にも都合があると思うし……」

「恵は優しすぎ〜」

「そんなことないよ?」

「ピュア100パーセント」

「へ?」

ぴゅ、ぴゅあひゃくぱーせんと?

「純粋で優しいって言いたいのよ。
良く言えばね」

「わ、悪く言えば?」

「大バカ」

ひ、ひどくないですか?