「……ねえ、アンタ大丈夫?」

授業終わり、リンが私の席にやってきた。


「えっ……、な、なにが?」


「最近、顔真っ青だし、疲れてるんじゃないの?」


「あはは……。そ、そうかな」

とりあえず、笑ってみたものの、私にとってはツラい……。


変わらず続く、『イジメ』というやつ。

リンは、私がこうなってることを知らない。


女子たちも、それを見計らってか、リンのいない時にしてくるのが多かった。



リンは私とよくいてくれるけど、そんなイジメが始まってから、よく女子からの視線を感じるようになった。


猪原くんには、迷惑かけたくないし、面倒い女なんて思われたくないから


って………。


私、もう猪原くんの迷惑かける、面倒な女になっちゃってるか………。


私の『好き』を勝手に押し付けて、バカみたい……。



付き合う期間は、残り……