10年前の約束。




私たちは一緒に学校を出た。

こんなことしてるから誤解されるんだけど。


「凛音はさ、そいつの告白受けんの?」


「たぶん、断るかな…。

私、過去に恋してただけなのかな。

お兄ちゃんのピアノが好きだっただけなのかな。

あんなにときめいた笑顔も、今じゃ全然なの。」


それどころか優希の笑顔に少しときめいてるし。

時間って恐ろしいね。あんなに待ってたのにね。


「そ。

まぁ今はピアノに集中しろよ。

あと1ヶ月もねーんだから。」


「はい、頑張ります!!」


「でも、お前のピアノはすげーよ。」


「え?」