「っとー…ギリギリセーフ!」 私は席に座った。 「朝っぱらうるせーな。」 そう私に言うのは隣の席の葉山優希。 今年の春に転校してきた不良君。 目立つ金髪に鋭い目付きに整った顔。 学校の女子に人気があるけど、近寄りがたいオーラがある。 「それは失礼しました。」 私はこの人が苦手だ。 怖いしね。隣の席でもほとんど会話はない。