「凛音、おはよー。」 「おはよー。」 SHRの時間まで私は奈々とお喋りした。 「昨日大貴くんと歩いてたでしょ。」 「え!見てた?」 「うん、たまたまね。 なんだかんだ仲良しじゃん。」 「んー、まぁね。」 「付き合っちゃえばいいのに。」 ……………でもなぁ…。 たとえお兄ちゃんだったとしても 私は大貴くんのことは好きではない。 会えた感動すらない。 嬉しいには嬉しいんだけどな…。