「ちなみに話はもうひとつあって。」 落ち着いて私が離れた頃、優希がまた話し始めた。 「なに?」 「俺、凛音のこと好き。 っていうかそれを伝えるために来たんだけどさ。 俺の横で俺のピアノを聴いてた凛音が ずっと忘れられなかったよ。」 それを聞いて、私はまた涙を流した。 「はは、お前の泣き虫はかわんねーな。」 そういう優希の笑顔は昔と変わらなくて… 「私も、優希が好き。 私はお兄ちゃんって知らなくても やっぱり優希を好きになったよ。」 きっと私は今も昔も この人でいっぱいだったんだ。