10年前の約束。



「そろそろ信じたか?

俺があのときのお兄ちゃんだったって。」


そう言うと優希はまた子犬のワルツを弾いた。

それが懐かしくて……私は涙を流した。


優希は弾き終えると泣いてる私を抱き締めた。


「……ずっと、会いたかったよ…お兄ちゃん。」


「約束、覚えててくれてありがとな。」


大好きだったお兄ちゃんに会えて

大好きだったお兄ちゃんが優希で

私の感情はぐちゃぐちゃだった。