10年前の約束。



「そしたらまさかの同じクラスだろ。

気づかれねーかなとか思ったのに

隣の席になってもお前ぜんっぜん気づかねーし

会ったらたぶんわかるとかいいながら

俺のことはぜんっぜんわかってねーし

他の男のことを勝手に勘違いし始めるし

こいつこんなアホだったのかと思い知ったわ。」


「だって……面影全然ないじゃん…。

お兄ちゃんそんな金髪じゃなかったし

優しさの塊だったし…。」


「凛音の中でガキの頃の俺って

いったいどんなんだったんだよ。」


「……優しくてピアノが上手で

ピアノを教えるのが上手な人。」


「俺は?」


「……怖いけど以外と優しくて

ピアノ教えるのも上手くて…。


……あんまり変わらないかも…。

凛音は覚えるのが早いからなって

お兄ちゃんもよく言ってたし…。」