10年前の約束。




その時、私のスマホが震えた。


"着信 奈々"


「もしもし?」


『凛音~!おめでとう!!

すっごいよかった!』


「はは、うるさいよ。

ありがとね。」


『この後葉山くんと会うんでしょ?』


「うん、今から行くとこ。」


『さっさとコクりなさいよー!』


「えー…それはまぁ…いつか…。」


『あんたね、葉山くんは人気あるんだから!

さっさと伝えないと後悔するからね!』


「覚えておきます。」


『ま、そんだけ。

ほんとおめでとね。』


「うん、ありがと。」


それだけいって私は電話を切った。