10年前の約束。




私たちはそれからしばらくお喋りをした。


ライバルも、戦い終われば良き友に。


まさにその通りだった。



着替えを終えた私たちは一緒に外へ出た。


「凛音。」


話しかけられ、振り向くとそこには玲音と大貴くん。


「お疲れ。おめでと。」


「うん、ありがと。」


「じゃあ結城さん、またいつかどこかで。」


「はい、金子さんも留学頑張ってくださいね。」


「ありがと。」


金子さんはそう言って去っていった。


「優勝した子じゃん。

仲良くなったの?」


「あ、うん。まーね。

私のピアノ好きっていってくれたの。」


「そっか、よかったな。」