はぁぁぁぁぁ。
控え室に戻り、緊張感から解放された私は
椅子に勢いよく座り、項垂れた。
お母さん、お父さん、お兄ちゃん、優希……
……………ついでに玲音。
やれることやったよね。
あとは結果だけだね……。
私はお茶を飲んで一息ついた。
「結城さん。」
私は突然話しかけられた。
「はい。」
確か……金子さん?
「あなた、初めて見たのにすごく上手なのね。」
「え…ありがとうございます。」
「感動した。
まだいたのね、ストーリーを語れるピアニストが。」
「ありがとうございます。」
「もうすぐ結果発表ね。
ライバルだけど、結城さんの結果が楽しみ。」
「いえ、私なんか…。」
私はそれからしばらく金子さんと話した。


