パチパチパチパチ… 課題曲を弾き終え、私はもう一度タオルを握りしめた。 隠してある写真とお守りを握りしめ 私の楽しかった記憶を思い出した。 もちろん、優希との時間も。 落ち着いてから私はまた鍵盤に手を置いた。 ……………楽しい。 初めて会ったあの時、 お兄ちゃんも楽しそうに弾いてたね。 私はいろんなことを思い出しつつ 自由曲も弾き終えた。 ……………完璧じゃない? 今までで一番よかったかもしれない。 私が一礼すると、大きな拍手で私の番を終えた。