『8番、結城凛音さん。』 ふー、と呼吸を整えて 私はステージに向かって歩いた。 客席を見ると審査員のすぐ後ろに目立つ金髪。 優希の姿を確認すると、私は自然と微笑めた。 私は一礼をして頭をあげると その少し前に玲音と大貴くんの姿を確認した。 ………見ててね。 私はピアノの上にタオルで隠した写真と 優希のお守りを置いた。 ……………よし。 私は鍵盤に手を置いた。 緊張感を保ったまま、私はピアノを弾いた。