Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


「スパイだと分かったあたしは十夜に電話しようと隣のビルへ移動した。隠れていたビルは電波が無かったから」


その後、電話をしようとしたら優音が奴等に見つかり、捕まった。


「奴等は俺が獅鷹の人間だと知らなかった。それに加え、カイという男はリンの姿を見ている。だから俺を“リン”だと思い込んだんだ」


優音は“凛音”として捕まり、アジトの中へ連れて行かれた。


その時の状況を事細かく皆に説明し始める優音。



アジトの中には“D”のトップとその他にカイ、智広、フードの男の計四人がいて、“スナック 雅”に入る前に擦れ違ったキョウという男も後に幹部の一人だと分かった。


アジトに入るなりトップの男に『久し振り』と言われた優音。


けど、優音は“凛音”ではない。


バレない様にする為、出来るだけ口を開かなかった。



トップの男は優音に『何故この場所が分かった?』と優音に聞いたらしく、優音は当然黙秘。


そんな時、


「逃がした筈の凛音がキョウに連れられて部屋に入ってきた」


そこまで説明し終えると次はあたしが捕まった時の状況を説明し始める。


キョウに捕まり、“スナック 雅”に連れて行かれて脱走した事。


そしてその後、外に出たものの“D”の下っ端に囲まれて逃げられなかった事。


その時、智広くんは偽名だという事が分かった事。