Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


「ハッ。ダブル総長って何だよ。獅鷹の先代面白ぇな」

「面白いっていうか、……まぁ、面白いか」



いやいや、面白いじゃ済まないから!副総長ならまだしも、ダブル総長ってなに!?

でも、あの人達なら言いかねない。


って、もしかして……!



「あんなにもスパルタだったのはもしかしてそのせい!?」



ちょっと喧嘩教えてーって言っただけなのに、毎日毎日させられてさ。

まぁ、あたしも興味あったからそんなに苦痛ではなかったけど、付き合わされてた優音はゲッソリしてたからね。



「そうそう、そのせいそのせい。まさかあそこまでするなんて思ってなくてさー。すまんすまん」



いやいや、すまんすまんじゃないよ!あの頃はほんと大変だったんだから!

優音なんてほら、思い出しただけでこんなにもやつれてるし!



「まぁ、そういう訳だからさ、俺の事は気にすんなよ優音。俺は副総長としてお前を支えるからさ。一年間頑張ろうぜ」

「遊大……」


ガシッと優音の肩を組んだ遊大に、優音が小さく微笑み返して、「あぁ」と返事する。