「確かにリンは見た目男だけど、でも──」
「凛音ちゃん、俺達は“凛音ちゃんなら”男でも女でもどっちでもいいんだ」
「え?」
男でも女でもどっちでもいい?
「俺達は“凛音ちゃんに”総長をして欲しいと思ってる」
「……あたし、に?」
「うん」
柔らかく笑った冬吾くんの表情に嘘は見られなかった。それは、冬吾くんだけじゃなく、他のメンバー達にも言える事で。皆笑顔で頷いている。
「実は俺達、bleadの抗争の時から凛音ちゃんに憧れてたんだ」
「えっ!?」
憧れてた?
「あの時の衝撃は忘れられない。あんなにも強い女の子、見た事なかったから」
……そういえば、あの時は無我夢中だったから手加減なんて一切してなかったような……。
「勿論、総長になって欲しい理由はそれだけじゃないよ。そうだな──怪我した仲間の為に危険を顧みず敵地へ乗り込んで行く所とか、」
「っ」
「敵を誘い出す為に自らおとりになる所とか」
「……冬吾くん」
それって……。
「俺達はさ、仲間想いな凛音ちゃんが好きなんだ」
「っ」
「凛音ちゃんの為なら何だってする」
「冬吾く──」
「凛音ちゃんの事、護りたいんだ」


