Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】



「あたしの事、二回も好きになってくれてありがとう」



もう、それしか言えなかった。

伝えたい言葉は沢山あった筈なのに、胸が一杯で、昂って、何も出てこない。


けど、これだけはハッキリと伝えられる。



「あたしも、十夜の事が大好きだよ」




もう、数えきれないぐらい十夜に伝えた言葉。


けど、何回言っても足りない。
何回でも伝えたい。



「これから先、十夜以外を好きになる事なんかない。──十夜だけが好き」

「……あぁ」



いつの間にか離れていた手があたしの両頬を優しく包み込んで、むぎゅっと押し潰す。



「ヒデェ顔」

「……うっさい」


涙でベタベタなのに、それでも構わず触れてくれる十夜に胸がきゅんと音を立てる。



「もう、絶対に傷付けない」

「十夜、」

「隠し事もしない」

「……うん。あたしも」



一言喋る度近付いていくあたし達の距離。


「もう、離れねぇ」


最後の一言を言った時にはもう直ぐ傍に十夜の唇があって。


「うん……っ、」



返事を言い終わる前にそっと唇が触れた。