「あたしの事、二回も好きになってくれてありがとう」
もう、それしか言えなかった。
伝えたい言葉は沢山あった筈なのに、胸が一杯で、昂って、何も出てこない。
けど、これだけはハッキリと伝えられる。
「あたしも、十夜の事が大好きだよ」
もう、数えきれないぐらい十夜に伝えた言葉。
けど、何回言っても足りない。
何回でも伝えたい。
「これから先、十夜以外を好きになる事なんかない。──十夜だけが好き」
「……あぁ」
いつの間にか離れていた手があたしの両頬を優しく包み込んで、むぎゅっと押し潰す。
「ヒデェ顔」
「……うっさい」
涙でベタベタなのに、それでも構わず触れてくれる十夜に胸がきゅんと音を立てる。
「もう、絶対に傷付けない」
「十夜、」
「隠し事もしない」
「……うん。あたしも」
一言喋る度近付いていくあたし達の距離。
「もう、離れねぇ」
最後の一言を言った時にはもう直ぐ傍に十夜の唇があって。
「うん……っ、」
返事を言い終わる前にそっと唇が触れた。


