Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


「全員で掛かれ!!」

「凛音!!」


突破口を見つけた途端、メンバー達の顔つきが不敵なものに変わり、シンの命令通り全員であたしを捕まえにきた。


流石のあたしも一遍に来られたら対処しきれなくて、数十秒の抵抗の末、一人の男に右腕を掴まれてしまった。

一人に捕まってしまえば最後、あとは連鎖のように男達の腕が伸びてきて拘束されるだけ。


こうなってしまったらどうする術もないと経験上分かってるけど、状況が状況なだけに大人しく捕まる訳にはいかず、必死に抵抗する。


「離せ!!」

「チッ。大人しくしろ!」


引けないのは敵も同じ。

切羽詰まったこの状況じゃ手加減なんて皆無で、女の命とも言える髪の毛を容赦なく引っ張ってくる。

それでまたあたしがキレるもんだから、なかなか決着がつかない。


……っ、もう、しつこい!!


そう心の中で叫んだ時、何かがぞわりと背中を這い上がってくる様な感覚がして、第六感を頼りに振り返った。


すると、男達の間から伸びてきたのはスタンガンが握られた手。


それを見た瞬間、その手が誰の物なのか直ぐに気付いて咄嗟に腰を引いた。


「ッッ!!」


けど、完全には避けきれず、声にならない程の衝撃が指先まで走り抜ける。

足の力なんて一瞬で消え失せて、糸の切れたマリオネットの様にその場に崩れ落ちた。