Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


────…


『あぁー!イラつく!!』


『まぁまぁ落ち着けって』


『あそこから抜けねぇ限り落ち着けっかよ!総長、いつまで俺等に仲良しこよしの仲間ごっこさせる気だ?やってらんねぇっつーの!』


『まーな。それは言えっかも』


『あークソッ!さっきみたいな男どっかいねぇかな!?苛々して仕方ねぇ』


『オイオイ、勘弁してくれよ。俺、さっきの喧嘩で傷だらけなんだぜ?』


『そりゃお前が弱ぇからだろ』


『だな。ってか、アイツあのまま放置してきたけどいいのかよ?』


『いいだろ。誰かに見つけて貰ってるって』


『まぁ、あんだけボロボロじゃ誰か気付くわな。見に行ってみるか?』


『俺パス。めんどい』


『俺も。さっさと倉庫帰ろうぜ』


『とか言ってどーせすぐ女んとこ行くんだろ?』


『よく分かってんじゃねーか』


『毎日やらねぇと気が済まねぇって自分で言ってただろうが』


『あ?そうだっけ?』


『そうそう言ってた言ってた』





──見つけた。


BCの裏通りから更に一本外れた通りで、ギャハハハと高らかに響いている男達の下品な笑い声。


その者達は、一時間探し回ってやっと見つけた“捜し者”だった。