Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】

「全滅してねぇし。加勢してくれた奴等がいるからな」


「加勢?」



どういう事?

十夜がもう一チーム残してくれてたの?



「加勢?そんな話聞いてねぇけど?」


「そりゃ知らねぇだろうな。桐谷に何も言ってねぇから」


「……っ」


「お前………!」



う、そ………。


不意に響いたその声に振り向けば、そこには思いがけない人物がいた。




「中田……」



倉庫の入り口に凭れているのは、紛れもなくあの中田で。


「なんで、此処に……?」



思わずそう聞かずにはいられなかった。


だって、この抗争は“D”とあたし達の闘いだ。


中田にはもう関係ない筈。


それなのになんで此処に……?



「この前の借りを返しにきた」


「え?」


この前の、借り?


「今度は俺が助ける番だ」


……あ。

その言葉を捉えた瞬間脳裏に蘇ったのは、前回の抗争の事。


……もしかして、中田の言う借りって抗争の最後、“D”にリンチされた時の事を言ってるの?


あの時、あたし達が中田を助けたから?

だから今日来てくれたの?



「……中田、ありがとう」


まさか中田に助けられるなんて思ってもいなかったよ。