「あぁ、一つ言っといてやるよ。外に居た奴等は全滅したから」
「なっ……!?」
ぜ、全滅……?
「なんで……」
外に待機してるって知ってるの?
「お前等の事なら全部知ってるぜ?」
余裕の表情でそう言ったチヒロは愉しげに首を傾げてみせる。
その表情は決して嘘をついているようには見えない。
一体どういう……。
「今頃総長サン達は慌ててるだろうなぁ。俺等の行動に」
「……っ、」
まさか、十夜達の身に何かあったの……!?
「お前等は最初から俺等の手の上で転がされてたんだよ」
「………」
「お前等の策は全て俺等に筒抜け。意味、分かる?」
全て、筒抜け?意味?
分からない。
今の状況が全く飲み込めない。
十夜は今どうなってるの?奴等の手の上で転がされてるって何?
一体何がどうなって──
そう思った時だった。
「……え?慎?」
チヒロの後方、倉庫の入り口から姿を現したのは、獅鷹のメンバー、慎。
「なんで慎が此処に……?」


