Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


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「あたしが出る」


「なっ!?凛音さん、それは駄目です!」


「充くん、これは自分が招いた事なの。それに、この危機的状況の中此処で大人しくなんかしていられない」


「でも、それでも駄目です!凛音さんに怪我されたら俺……!」


「大丈夫。充くんは見た事ないだろうけど、あたしこれでも喧嘩強いんだよ?」


「……っ、強くても駄目です!総長達に知れたら──」


「充くん、あたし誓ったの。みんなを護るって誓った」



そう。誓ったんだ。


鳳凰妃に就いた時、皆を護るって誓った。



「チヒロを……“D”を倒す」



無謀だとしても、あたしはやると決めた。



「奴等の好きにはさせない」


「凛音さ──」


「鳳皇(ここ)はあたしが護る!!」



十夜達がいない今、鳳皇を護れるのはあたししかいない。


“鳳凰妃”の、あたししか。