お金持ちなんて大嫌い!

私にどんどん詰め寄ってくる辻峰御一行。


女からのいじめがこんなにも厄介で、それでいて恐ろしいものだとは正直分かっていなかったのかもしれない。


いつも強気な私もその迫力にどうしても後ずさりしてしまう。


背中に壁のひんやりとした感触を制服越しに感じた。



その時だった。


「何やってんの?」