特別課外刑事部 -五人の刑事-



「私…何ですか?」


それじゃあ、やっぱり

大介は利用されているんだ。


また、アルカナに…っ…


「胡桃くんが一番乱れているんだよ。だから君の可能性が高い…だがあくまで可能性なんだ。それに今の君を見る限りだと難しいな」


「…っ!!」


「君の幼馴染みは確か戦車のアルカナに同化され君が対処したんだったね」


「…はい」


「残酷な事を聞いているのを承知しているが、君は戦えるかい?」


また、大介を撃たないといけない


いや、違う


あれは大介じゃない。


大介に扮したアルカナだ。


「大丈夫です。大介本人ではありませんから」


「胡桃、無理をする必要はない」


「リーダーは自分が倒すつもりだったんですよね?」


「お前達の上司として判断しただけだ」


「だけど本体は私の夢の中なんですよね?なら私がするしかありません。このままだと私は同化される。同化されたら、次…誰かの夢へ行き違う誰かを同化するかもしれない。ならば私で終わらなければなりません」


「…胡桃」


胡桃は意を決した。

アルカナの思い通りにはさせない


「ボス、方法を教えて下さい」


「本当に良いのかい?」


「構いません」


「それでは夜まで待とう。それまでに気持ちを落ち着かせといてくれ」


「はい…」