「私にとって康くんはお兄さんのような存在?前に康くんも私の事を妹のような感じって言ってましたし」


「あー、秀星に付き合ってるのか?って言われた時か…。僕なんであんな事言ったんだろう、馬鹿じゃん」


「え?」


「いや、いいよ。僕に非があったみたいだから」


「わけがわかりません」


胡桃はいつも助けてくれて、サポートしてくれる康に感謝だってしてる


そう…助けて…


あれ?助けて…


ん?…何か忘れてる。


確か…愛のアルカナの時に……


『…くる…み』


あっーーーー!!!?


記憶から強制消去していたものが蘇ってきたよ!いらないよこの記憶!!


胡桃にとっては恥ずかしい記憶


だって…ふぁ、ファーストキスを…


「胡桃?何か怖いんだけど…部屋越しだけど威圧感が」


「康くん!!」


胡桃は忘れたいがために大きな声で康の名前を呼んだ。


「胡桃、顔赤いけど」


「赤くない!!」


赤くない、絶対に赤くない!!

照れてなんかない!!


…あれ?まさか、照れてる?


「……………」


きゃぁーーーーー!!!


何で、何でなの!?

意味わかんない。


「私、戻ります!」


「胡桃?」


「康くんも、油売っているとリーダーに叱られますよ!」


「それは、困るな」


苦笑いをし、康は煙草を灰皿に捨て喫煙所から出てきた。


「戻ろうか」


「は、はい…」


何だか、しどろもどろになりそう…

この気持ちは何だろうか?