「僕は普通だよ。普通に授業受けて普通に部活してる」


「確か共学だよね?青春ってないの?私は女子校だから出会いとかないし」


「僕は好きな人にしか興味ないから」


「っへ!?」


いきなりの爆弾発言に胡桃は驚愕した。


今、大介は好きな人って言ったよね?


「大介って好きな人、いたんだ」


「…ん、まぁね」


「えーどんな子?私知ってる?」


「…見てるとホッとする子」


「それだけじゃわからないよー」


どうにかして大介の好きな人を聞き出そうとするけど大介は楽しんでいるのか微笑んでるだけだし


「そういう胡桃は?いないの?好きな人。あんまり聞きたくない気持ちもあるけど」


「何それ、間反対だよその質問」


聞いてきてるのに聞きたくないってどういう意味なの?


「初恋がやぶれてから恋なんてしてないよ」


「え、いたの!?」


「いたよ!でも相手は…言いたくない」


と言いつつ大介をジッと見るけど大介はそんな胡桃の気持ちに気付かない。


「なんだよそれ。まぁ言いたくないなら言いけど過去は過去だし。職場にはいい人いたりしないわけ?」


「特課部の男性たちか…」