約二時間後…
「…っう…う~怖かったぁ」
「ごめん胡桃、そんなに怖かったか?」
涙目で大介を睨みつけると大介は苦笑いしながら胡桃の頭をポンポン優しく叩いた
「あんな初っ端から真っ青な女が出てくるなんてー!!きゃーって叫ぶよりも心臓が止まりそうなほど息ができなかったよ!!」
「それは胡桃がビビりすぎなだけ。ホラーに真っ青な女性とかありきたりだろ?」
「今度は大介が嫌いなスプラッタの映画に強制同行してもらうからね!!」
「っえ。参ったな…」
大介は血が苦手だ。多少の怪我とかは平気だけど、こう血がドバーッと出てきたり人が斬首されたりとか、そういうのが苦手なのだ。
大介にも自分の気持ちをわからせてやると胡桃は心に決めた。
「わかったよ。今度は胡桃に合わせる…だから機嫌なおしなよ」
「別に怒ってませーん」
こんなにも長く一緒にいる時間が長かったのに胡桃と大介は趣味が合わない
こんなに、長くいるのに…。
まぁ、特別課外刑事部に入ってからは…離れているけど。
「ねぇ胡桃、学業と特別課外刑事部は両立出来てる?」
映画館を出た胡桃と大介は喫茶店に入り飲み物を頼んで話をし始めた。
「両立は出来てるよ。本当は特別課外刑事部に専念したいけどリーダーがね高校生として生活してほしいみたいなんだよね。学業を疎かにしたらいけないってさ」
「正直、僕心配してるんだよ?特別課外刑事部は刑事と同じで命張ってるわけだし」
「大介は最後まで反対してたもんねぇ」
「胡桃の意思に負けたんだよ」
「そういえばそうだったね。そういう大介はどうなの?」


