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「おい。帰るぞ。」

あの日から、私は廣田くんの隣にいる。
少し変わったことといえば…

「はーい。あのさあのさ、今日本屋さん寄ってもいい??」

「なに買うんだよ」

「ん?真面目に参考書」

「昨日のか?」

「うん!!」

毎日まっすぐ帰るのではなく、
空が暗くなるまで毎日私たちは一緒にいる。


前よりも距離が近くて…

たまに自然と手をつないでたりもする。

くだらない話も、たまに甘いものを食べに行ったり…


前よりも私の気持ちは膨らんでいて…

きっと、もう…取り返しがつかないぐらい、
頭の中では廣田くんでいっぱいで…