次の日の学校では、
2年生になったというのに、
クラス替えがないわけで、
いつも通りの新学期というだけで、
新鮮な空気はしなかった。

隣の席は、
廣田くんが席についているのが
わからないぐらい、
女子が周りにたくさんいて、

里菜ちゃんはいつも通り、
朝は貧血気味で、
少しだるそうなのに、
そんな姿が美しく、

真田くんはサッカー部の朝練に
出ていたせいか、
少し汗ばんでいるけど、爽やかで、

私もみんなにいつも通り
おはよー!って
元気いっぱい声をかける…

…いや。いつも通りのように、
精一杯元気よく挨拶をしている感じです…

「湊ーー!聞いた?」

「里菜ねえさん…何をですか?」

「編入生がいるんだってーーー!
めちゃくちかっこいいらしいよ!?
はぁ。うちのクラスに来ないかなー。
目の保養が欲しい!!」


編入生か…恋愛漫画ではよくありますよね。
帰国子女的なイケメンがやってきて、
恋に落ちるって王道パターン。

イケメン…

いやいや。
もうイケメンだからと言って避けるのは
やめると決めたのです!!

ドーーーーンと来い!