「さっきのはいじめてた人たち。

私の今の姿見て笑ってたの。

そこに一ノ瀬くんが来たの。


いつか見返したいって思ってた。

だからさ、一ノ瀬くんがかっこよくて助かった。

ちょっとね。

それに連れ出してくれてありがと。


……………引いた?」



「いや、納得。

その見た目でその中身なのが。

その見た目で趣味が読書って

絶対嘘だろって思ってたから。」



「だから私には冷たかったの?」



「………騙されてんのかと思ってた。」



「ふふ、なにそれ。」