高校デビュー




そして月曜日


私はいつも通り図書館で本を読んでいた。


遠くの席にはいつも通り一ノ瀬くんも。



「なぁ。」


一ノ瀬くんが突然言った。


「……………私?」



「他に誰がいんだよ。」



「あ、ごめん。なに?」



「蒼太と付き合ってんの?」



「え、蒼太くん?」



「土曜日、遊んでたろ。」



「あー、そういうこと…。

付き合ってないよ。

一ノ瀬くんは蒼太くんと知り合いなの?」



「中学一緒。友達。」



「へぇ、そうなんだ。

蒼太くんと昔仲良かったの。

それも土曜日蒼太くんに言われて気づいたんだけど

懐かしくて一緒に遊んでただけ。友達。」



「へー…。」



それだけ言って一ノ瀬くんはまた

本に視線を戻した。