高校デビュー





「早くしろよ。」



「あ、はい!」



私はドアのところにいる一ノ瀬くんに駆け寄った。



「あの、でも私駅まで歩きなんですけど……。」



「俺もそっちの方だし。

こんな時間じゃまたナンパされる。」



あぁ、なるほど。



「……ありがとうございます。」



なんだ、優しいじゃん。やっぱり。



「さっさとしろよ。」



そんなこと言いつつ、歩幅は合わせてくれてる。

身長差が30センチくらいありそうなのに。