それから休み時間になれば

蒼太くんが私の席に来て話しかけてくる。


……………本を読む暇がない。



そして昼休み


「莉々愛~!昼一緒に食お~!」


……………また蒼太くんか…。



「悪いけど、莉々愛は私と食べるの。」

美咲…。


「行こ。」


美咲は私の腕を引っ張って教室を出た。


「莉々愛は人がよすぎ。

嫌なら断りなよ?」


「……バレてた?」


「顔が疲れてる。」


「嫌ではないんだけど

他の事がなにもできないから……

ちょっと困ってたの。


だからありがと。」


美咲がいてよかった…。


嫌われたくなくて私は断れない。

強く言えないんだ…。