高校デビュー



「私だって本当は別れたくないよ。

でも雄也のあの目見たらもう無理だと思った。

離れられるのが嫌でこっちから離れた。

今も正直複雑。来てくれて喜ぶ自分もいれば

会いたくなかったって思う自分もいる。


自分でも自分の感情がよくわからない。

だからもう考えるのやめて

一緒にいたいならそれでいいやって。

ちょっと考えるのめんどくさい。

もう雄也に任せればいいやって。


ひどいでしょ。」



自分でもこんなの適当で最低だと思った。



「いいよ、それでも。

俺のことまだ好きなんだろ?」



「うん。それは胸はって言える。」



「じゃあ後は俺次第だろ。

最初に裏切ったのは俺だし。


…………また図書館来いよ。」



「うん。」



私は雄也を抱き締め返した。



……………なんだかんだ言いつつ

やっぱり私は雄也のことが好きで

別れなくてよかったと思ってしまう私は

まだどこかで雄也のことを信じていたのかもしれない。


雄也は絶対追いかけてきてくれるって。