高校デビュー




教室に戻ると、私の席の周りにはまだ人だかりがあって

私にはまた冷ややかな視線が向けられた。



「はい、邪魔。どいて。」


………美咲、すごいね…。


「佐伯もどけよ。莉々愛の席だろ。

雄也も食ったなら教室に戻れ。邪魔。」


……………すご…。



「莉々愛は何突っ立ってんの。

早く座りなよ。昼休み終わるよ?」



「え…うん。」


雄也がまだいるけど

私は席に座った。



「食べないの?」


「そういや昨日も食ってなかったよな。」


う………


「食欲ないんだよね…。」



「……………もしかしてストレス?」


美咲は鋭いね、ほんと。


「わかんない。

二人は食べてよ。

私持ってきてないし。」


心配そうに私を見る二人だけど

今は食べ物すら見たくないから…。