少しピリついた空気の中
口を開いたのは雄也だった。
「莉々愛、佐伯のこと殴ったって本当?」
「え…?」
「昨日も体育でわざとボールを頭にぶつけたって。」
……………なに、それ。
「なぁ、謝れよ。」
私がなにも言えずにいると
クラスの男子に言われた。
それがどんどん広まっていった。
「さっさと謝れよ。」
……………なんで…
雄也までそんな冷めた目で私を見るの?
信用されてないんだな…。
「……………ごめんなさい。」
ボールを頭にぶつけたのは確かだから。
確かにそのあと謝ってないから。
私は佐伯さんに謝った。
もう、なにもかもどうでもよくなった。


