高校デビュー




教室に戻ろうとすると

私の席でみんなと仲良く話す佐伯さんがいて

私は足を止めた。


あそこには戻れない。


私はまた屋上へ戻った。

ここが一番落ち着く。


何も考えたくない。


私がみんなから離れれば

いじめってなくなるのかな…。



私は予鈴がなるまで屋上にいて、

授業が始まる前に教室に戻った。


私の席の周りには誰もいなくて

少し安心した。


「莉々愛、弁当食ってねーじゃん。

腹減らねーの?」


蒼太くんが話しかけてきた。


「うん、平気。

それより先生来るよ?

座りなよ。」



「はいはい。」



蒼太くんは大人しく席についた。



私はなんとか1日を乗り越えた。