「え、俺?」


突然呼ばれて戸惑う雄也。


「あの、好きです。

もし付き合ってる人とかいなかったら

付き合ってください。」



え、告白!?

ここで!?


……………よかった、ここにいて。


「あー、俺好きなやついるから。」


………改めて聞くとショック。

今まではっきり聞いたことなかったし…

やっぱりいるんだぁ…。



「それでも…私のこと知ってほしくて…。」


うん、わかるよ。

私も諦められないもん。

雄也に好きな人がいても、ね。



「莉々愛、来て。」



えぇ!?バレてた!?



「早くしろよ。」


う…怖いよ。



仕方なく私は雄也に近づいた。



「こいつ、俺の彼女だから。

諦めて。」


……………また彼女役ですか。

3回目ですよ。

嘘とわかってても嬉しいんですけど。



「俺がここに来るって知ってたんなら

俺がこいつと毎日いるって知ってたんじゃねーの。


さっさと出てって。邪魔すんな。」


……………一段と怖い。



女の先輩は泣きながら出ていった。