Christmas Rose



「…姉上が…」

レオから話を聞いて、アリスは驚いた。


「ソフィア様はアラン様を極力外へ出さないようになさっています。。それが国民の反感を買い、更には元々アリス様を支持していた大臣達までが…」


国民や大臣達からの信頼を失えば、王室は終わりだ。

そんな事、姉上だってよく分かっている筈なのに……


「…元々、大臣達の間で他国の者をアステルの王にする事に不満を持っていた者に対して、ソフィア様が激怒なさり、その大臣達を解雇してしまったんだ。それ以来ソフィア様はアラン様を表に立たせなくなった。。」

「…その行動が国民達の怒りを買い、今回の暴動が起こった…国民達の信頼を失うのは、本当に一瞬だ。何年も築き上げてきた、王室と国民の絆を…」

シドが呟くと、アリスは立ち上がった。


「…レオ。私を王宮に連れて行くんだ。」



翌朝ローブで顔を隠し、アリスとシド、それにルイの3人でレオに着いて王宮へと向かった。