Christmas Rose


その夜、マルヴィナは自分の部屋で浴びるほど酒を飲んでいた。


「…マルヴィナ様、少し飲みすぎです。。」


「…うるさい、貸しなさいよ。」

呂律が回らないほど酔っているのに、マルヴィナは侍女から酒の瓶を奪い取った。

「…はぁ、これであの小娘はまんまとルイに心移り。私がシド様の側室になれば…」

グビグビと瓶のまま酒を飲み干した。


ガシャン!!!


酒の瓶は床に落ちて割れた。


「…そうよ。これから全てが上手くいく。」

虚ろう目で、マルヴィナはそう呟いた。