アリスはメアリーの話を聞いて、手をギュッと握りしめた。
「….マグ、この事を急ぎシドに知らせて。」
「分かりました。」
マグが出て行くと、アリスはメアリーの手を握った。
「…大丈夫、大丈夫ですよ。」
アリスの言葉にメアリーは涙を流した。
キラッ
すると、メアリーの首元が光った。
「これ…」
アンナは首からペンダントを外しアリスに見せた。
青と黒の中間の色のペンダントだ。
太陽のような模様のマークが刻まれている。
「…それは?」
「これは、父に貰ったんです。決して手放してはならないって…」
もしかして、この子……



