翌朝、目が覚めるとすぐにシドのもとへ向かった。
シドは朝から緊急会議を開き、昨夜の男や城下での事件について話し合っていた。
「…マグ、シドは?」
「今、警官の方がお見えになって城下での事件についてお話を聞いております。」
「…そう。。」
やはり、昨日のうちに報告しておくべきだった…
仕方なく部屋に戻ろうとして、昨夜のことを思い出した。
「…アリス様??」
立ち止まるアリスに、マグが振り返った。
何処からか聞こえてきた音…
アリスは再び昨夜音が聞こえた物置小屋へ向かった。
小さな部屋の扉はやはり鍵がかかったまま。
「…アリス様、この部屋に何か…?」
カチャン…
マグが持ってきてくれた鍵でドアを開けた。
「…なんてこと…!」
マグの声が響き渡った。
中で一人の侍女が倒れていた。



