アリスは部屋に戻るとバラを花瓶にさした。
「…綺麗ですね。」
勉強を教えに来てくれたマグがバラを見て言った。
「….ねぇ、ルイ様ってどんな方?」
「そうですね、、とても真面目で剣術にも長けています。」
優しくて剣の腕もあり城ではかなりの人気がある。
でも何故だろう。。
あの人には、何か壁のような物を感じる…
裏と表があるような…
コンコン
ドアがノックされてアリスはハッとした。
私ったら、何考えてるんだろう。。
侍女が大きな箱を持って入って来た。
「….今夜のドレスです。」
今夜は他国の王族達を招きた舞踏会。
品の良い深い青色の美しいドレス。
ドレスを着ることにもすっかり慣れ、最近では美しいと感じるようにもなった。
「きっとアリス様にお似合いです。」
マグも微笑んだ。



