「…間違いない。レイドは王の子ではない。」
マグの執務室へ集まった。
「まさか、そんな事…」
マグも衝撃を受けたようだ。
ならば、シドは一体…
ゼノは一枚の写真を机に置いた。
そこには幼い少年ととても優しそうな男性が一緒に写っている。
「…レイド様のお父上の牧師様です。」
そんな…
レイド様は王妃様と牧師様の間に生まれた子…
「…国王は王妃様は城を去る時には既にレイド様を身籠っていたと仰せられていました。しかし、今日この教会へ出向きシスター達に話を聞いたところ、王妃様はこの教会へ来た時は身籠ってはいなかったと。」
ゼノの言葉にシドも腕を組み表情を歪めた。
「この事、国王様には…」
マグの言葉にシドは首を横に振った。
王は自分の子であると貴族や大臣達の前で発表し伯爵の位まで与えてある。
今更違ったとはとても言えないだろう。。



