Christmas Rose

「すまない…」

そう言うと、アリスを抱きしめた。

どうしたの…シド。。

あの人は…?お母様って…?


聞きたい事はたくさんあるが、今のシドを目の前にすると、何も言葉は出てこず、アリスはシドの背中を優しく撫でた。


身体を離すと、いつもの優しい笑顔を見せるシド。
だが、無理をしている事が伝わってくる。。


「…これから急ぎの公務があるんだ。行ってくるよ。」


「うん。いってらっしゃい。」

触れるだけのキスをすると、シドは行ってしまった。


アリスは急いでマグの元へ向かった。