「あの……そろそろいいですか……?」
霧島くんが恐る恐るといった様子で声を掛けてきた。
顔がまだ若干青褪めている。お嬢様が触れそうになっていた時よりは良くなっているものの、お世辞にもいいとは言えない顔色だ。
「ああ、ごめんなさい。桜さんがあんまりにも素っ気ないものですから、ちょっと意地悪したくなって」
「ねえ待って私を巻き込まないで」
「……ずっと聞こう聞こうと思ってたんですけど、もしかして、いやもしかしなくてもお二人って仲が良いんですよね?」
髪を優雅に掻き上げて、平然と私にも責任を押し付けようとするお嬢様に、不平を申し立てると、霧島くんが引いた目付きでそう質問してきた。
どうして私まで、何かヤバいものを見る目で見られているんだろう。解せぬ。
