霧島くんはため息を一つ吐いてから、まだ疲れの残った顔で言った。 「……それで、学校案内って、どこを案内してもらえるんでしょうか」 どうやら、すっぽかして帰るのは諦めたらしい。 よかった。いやあ、実はちょっと心配してたんだよねぇ。 「あら、霧島くんの見たいところならどこでもいいんですよ? ……何か、ご希望はありますか?」 「そうですね、下校用の通学路ってどこでしょう」 前言撤回。帰る気満々だこの人。